わたしはいつも一人ぼっち
そう、一人ぼっち
わたしは何でかいつもみんなから避けられていた
けれどもわたしはその理由が分からなかった
わたしが何かした?そしたらわたしが何をしたの?
いつの間にかわたしは学校を休んでいた
そんなときだった
『ちゃん』
誰かに声を掛けられた
声が聞こえた方を向くと、ドクロの仮面がついた人がわたしの前に立っていて
わたしに手を差し伸べていたんだ
『死武専においで』
それでもわたしの世界は閉じられたまま
パートナーもできずに一人で座っていたわたしに声を掛けてくれたのが
「お前、何してんだ?」
マカの武器、ソウルだった
ソウルは下を向いていたわたしを心配したらしくわたしに声を掛けたらしい
「泣いてんのか?」
ずっと下を向いたままで不安だったらしい
「じゃあ顔上げろよ」
その言葉を言うのにも、精一杯努力したらしい
「お前、よく見たら可愛いんだからよ、俯いてるのはやめろよ?」
ソウルなりに励ましてくれたらしい
「ソウルー!何してんの?行くよー」
「おう!…じゃあな、また明日」
それからは毎日わたしのところへ来てくれて
「お前、職人か?」
いろんな話をしてくれた
「武器は?いないのか?」
感情が無くなっていたわたしに 感情を与えてくれた
「おはよう、」
1ヵ月後、
「…おはよう、ソウル」
わたしが初めてソウルと喋った
ソウルは最初目を丸くして驚いてたけど何秒か経つと笑って
「おう!おはよう」
頭を撫でてくれた
そんなソウルが わたしはだんだん、好きになっていたのかもしれない
「、宿題見せてくんねぇ?頼む!」
「いいよ」
「ありがとうな、!毎回助かってるぜ」
「でも、たまには自分でやらなきゃ、ソウルのためにならないんだからね」
「分かってるって」
ソウルは
わたしの恩人だ
「?どうしたんだ?」
「あのね、ソウル」
「?」
「わたし、死武専をやめることにしたんだ」
「なっ…何でだよ」
「わたしに職人は向いてないの。武器にも向いてないし…わたし、ここに来ていろんなこと、教わった。
…ソウル、ありがとう。楽しかった」
わたしが言い終るとソウルはわたしを抱きしめてきた
「ソウ、ル?」
「、好きだ」
夢のような言葉
「…わ、わたしも…」
わたしが返事をするとソウルは笑顔で
わたしの頭を撫でた
それから、毎日
ソウルは死武専が終わってからは毎回わたしの家に来てくれて、死武専であったことを話してくれる
ボロボロで来た時もあったりしたけど
それは嬉しかった
「」
「うん?」
「好きだぜ」
「…うん」
わたしはもう
ひとりぼっちなんかじゃない
[author: まゆこ]